相続と相続手続きの必要性

相続とは、ある人の死亡によって、
その人が持っていた権利と義務のすべてが
別の人に移ってしまうことをいいます。

例えば、父Aさん、子Bさんがいたとする場合、
父Aさんの死亡の瞬間にAさんが
持っていたあらゆる財産上の権利
Bさんに移ります。

同時に、Aさんが負っていた
負債などがある場合には、
その負債もすべてBさんに
「おりて」いきます。

法律用語では、
権利義務の全てが移ることを
包括承継(ほうかつしょうけい)と呼びますが、
相続は包括承継の
発生原因ということになります。

相続による包括承継は、
法律の理屈上は、死亡が生じた瞬間に起こります。
先の例で父Aさんが日本にいて
子のBさんはブラジルにいるなどしても、
理屈上はAの死亡と同時に
すべての財産、負債がBさんに
おりてくることとなります。

しかし、法理論上、
あらゆる権利と義務が移ったとは言っても、
それを証明するための
手続きをしなければ意味がありません。

Aさんが死亡しており、
Bさんが相続した預金でも
通帳の名義がAさんとなっている限りは
預金を自由に使うことはできないはずです。

また遺産でもっとも多いのは不動産ですが、
不動産も名義をBさんに変えるための
手続き(相続登記)をしなければ、
理論上Bさんのものであるとしても
処分は事実上難しいことになります。
このために、相続手続きが必要となります。

相続はある人の死亡により
理論上は即座に発生しますが、
それを、いわば「証明」して、
遺産を実際に利用、
処分するために相続の法務手続きをする
必要があるということになります。

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